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ED

ED治療(勃起不全)

ED治療(勃起不全)

ED(勃起不全)は男性の性機能障害で、心因性、器質性、血管性など、多くの原因によって引き起こされます。ホルモンのバランスや老化も一因となることがあります。
当院では、患者さんのプライバシーを尊重し、看護師は診察に立ち会いません。院長のみが診察を行います。Web予約で希望する診療内容を記載いただくか、受付で問診票のEDの項目に印をつけていただくだけで結構です。初診の際には基礎疾患のチェックも行いますので、最近の血液検査や健康診断の結果があれば持参してください。

EDとは

ED(勃起不全)は、男性が勃起を得ることができないまたは維持できない状態を指します。心理的要因と身体的要因があります。心理的要因は不安、ストレス、うつ病、自己評価の低さ、恐怖、過去の性的経験など、身体的要因は血管や神経系の疾患、内分泌系の問題、薬物の副作用、慢性疾患などです。
勃起は脳、ホルモン、感情、神経、筋肉、血管が正常に連携することで起きるものであり、これらのいずれかに問題があると勃起に影響が及びます。EDは単なる生理的な問題ではなく、自己尊重感の低下や精神的な健康、パートナーとの関係にも影響を及ぼす恐れがあります。

EDの身体的な原因として有名なものに動脈硬化があります。

勃起というのは陰茎海綿体と亀頭に血液が充満することで起きるのですが、動脈硬化で陰茎への血流がわるくなると勃起力が低下します。

では動脈硬化の原因はなにかというと高血圧、DM、喫煙、コレステロールが高いなど生活習慣の問題になります。

さらには心臓の血管の動脈硬化が進むと狭心症や心筋梗塞を起こすわけですが、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患の発作をおこした人はたいていその数年前にEDを発症していると報告されています。

陰茎の動脈は太さ1mm以下で心臓の血管は数ミリくらいありますが、動脈硬化で最初に狭くなるのは細い動脈ですので陰茎の動脈が狭窄してEDになります。そのまま放置していると心臓の動脈がつまって心筋梗塞をおこすというわけです。つまりED症状は警告です。放置していると心臓発作をおこして命を落とすかもしれないというサインと言えます。

20-30代の男性で多い原因は心因性で、不安、抑うつとかストレスが影響します。例えば1人で寝てるときは朝立ちするけれど、パートナーと一緒に寝てると勃起しなくなるということがあります。

その他に、テストステロンの分泌が低下することで勃起しにくくなるというのもあり、男性更年期障害の症状として挙げられたりします。

一日の中でもテストステロンの値は変動しますが、たとえば夜中や朝方はテストステロンが高くて日中は低くなります。通常、朝立ちとか夜中勃起したりするのはテストステロンの値が関係しているといわれています。

EDの症状

EDの症状
  • 性的な興奮を感じつつも勃起が得られない
  • 意志に反して、勃起するまでに時間がかかる
  • 勃起しても、十分に硬くならない
  • 性交中に徐々に硬さを失う(中折れ)

中折れは、性交中には勃起して挿入は可能であるものの、行為の途中で徐々に勃起が弱まってしまうタイプのEDで、特に40代以降の男性の半数くらいに認めると言われています。勃起自体は可能であり、挿入もできるため、自覚症状がないこともあります。
これらの症状は性生活に留まらず、自己評価や自尊心、パートナーシップにも影響を及ぼす可能性があります。男性が自己意識を高め、性行為に対する不安や恐怖感を引き起こし、さらなる勃起の問題を招く可能性があります。しかし、EDは治療によって改善する可能性があります。

EDの診断のために使われる基準としてIIEF EFDというスコアがあります。5点満点の6つの質問に対して回答し25点以下であれば勃起障害ありとなります。

勃起時の陰茎の硬さを評価する指標としてErection hardness scoreがあります。

4段階あり、勃起したらカチカチに硬くなる状態 一番よい状態が4点満点、
陰茎が硬くなり、膣の中に入れることは可能ですというのが軽度EDで3点、
ある程度は硬くなるが膣の中にちゃんと入れることができないというのが中等度EDで2点、陰茎が通常より大きくなるが、硬さがないというのが重度EDで1点になります。

「もしかしてEDかもしれない」と感じた方は、当院までご相談ください。個々の症状に合わせた的確なアドバイスや治療を提供し、改善の可能性を検討します。お気軽にご相談ください。

ED治療薬

ED(勃起不全)の治療にはさまざまなアプローチがありますが、PDE5阻害剤を使用する方法が一般的に用いられています。これらの薬物は血流を改善し、勃起を促進することで性行為を可能にします。代表的なPDE5阻害剤にはバイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ(バルデナフィル)、シアリス(タダラフィル)などがあります。

バイアグラ(シルデナフィル)

バイアグラはED治療薬の代表的なもので、性行為の約30分から1時間前に服用します。効果の持続時間は約4時間で、効果が比較的早く現れます。食事の直後に服用すると、効果が出るまでの時間が長くなる場合があります。

レビトラ(バルデナフィル)

レビトラも性行為の約30分から1時間前に服用しますが、効果の持続時間は約5時間です。食事の影響を受けにくいため、食事の直後でも効果が変わらずに現れる利点があります。

シアリス(タダラフィル)

性行為の15~45分前に服用し、効果の持続時間は最長で36時間です。「ウィークエンドピル」とも呼ばれ、週末に長時間の性行為を楽しむ際に適しています。

ED治療薬の副作用

ED治療薬には頭痛や顔の赤み、鼻づまり、胸焼け、筋肉や背中の痛みなどの副作用があります。
これらの副作用は一般的に軽度で一過性であり、通常は治療を中止すれば改善します。

PDE5阻害剤は血圧を一時的に下げる作用があるため、高血圧や心臓病の方、または血圧降下薬を服用している方は医師との相談が必要です。

EDの予防法

40歳以上の半分くらいは多少なりとも勃起障害があるされており、
原因としては生活習慣が一番影響します。タバコ吸っていると2倍、飲酒では2倍、高血圧と高脂血症もそれぞれ2倍、糖尿病があると3倍、EDのリスクが上がります。肥満の人の8割はEDと言われています。

生活習慣を整える

心臓にやさしく、体重管理に役立つ食事を摂取しましょう。地中海式ダイエット(果物、野菜、全粒穀物、魚中心)がおすすめです。

適度に運動する

有酸素運動を取り入れ、全身の血流を改善し心血管の健康を促進しましょう。ウォーキング、ジョギング、サイクリング、スイミングなどが適しています。

体重管理する

肥満はEDのリスクを高める可能性があるため、適切な体重を維持しましょう。健康的な体重を維持することはEDの予防につながります。

喫煙や過度なアルコール摂取を避ける

タバコは血管を狭め、勃起に悪影響を及ぼす可能性があります。また、過度なアルコール摂取もEDのリスクを高めます。

ストレスを抑える

適切なストレス対処法を学び、リラクゼーションテクニック、瞑想、ヨガ、趣味などを活用しましょう。また、睡眠不足はテストステロンレベルを下げ、EDのリスクを増加させる可能性があるため、睡眠を見直すことも大切です。

定期的な医療チェックアップ

高血圧、糖尿病、高コレステロールなどの疾患はEDのリスクを増加させる可能性があります。定期的な医療チェックアップを受けましょう。

費用

ED治療薬 シルデナフィル(バイアグラ)
シルデナフィル(バイアグラ)25mg 900円(税込)
シルデナフィル(バイアグラ)50mg 1,200円(税込)
ED治療薬 タダラフィル(シアリス)
タダラフィル(シアリス)5mg 500円(税込)
タダラフィル(シアリス)10mg 1,000円(税込)
タダラフィル(シアリス)20mg 1,300円(税込)
ED治療薬 バルデナフィル(レビトア)
バルデナフィル(レビトラ)10mg 1,300円(税込)
バルデナフィル(レビトラ)20mg 1,600円(税込)