男性不妊の原因とは?日常生活で気を付けるべきこと
今回は男性の不妊の原因についてお話したいとおもいます。
不妊というのは今では珍しい話ではまったくなく、身の回りでも不妊治療をしていたり、人工授精で子供ができましたっていう人はいるかとおもいます。一応データとしては6組のうち1組くらいのカップルが不妊で悩んでいるというようなことが言われています。
まず不妊とはどのような状態かといいますと妊娠しようとしてもなかなか妊娠しない状態がだいたい1年以上つづく状態とされています。
子供を作ろうと思ってもなかなか女性が妊娠しない、となったらまず女性のほうが産婦人科とか不妊クリニックに行く事が多いかと思います。
不妊の原因て女性に問題がある場合、子宮とか卵巣ですね、もうひとつは男性に問題がある場合、精巣とか精管ですね、この2パターンあります。その割合はどんな感じかといいますと、実は男性が原因で不妊になっている場合が半分くらいあるといわれています。現実的には男性は、子供がなかなかできないときに、自分の精子に異常があるかもしれない、という発想がなかなかでて来ないです。ですので精液検査をあまりやろうとしないですが、不妊治療をする場合には女性ばかり熱心になるのではなくて男性もちゃんと調べた方が良いですね。
具体的に何を調べた方がよいのかですが、まず第一にやるべきなのは精液検査ですね。精子の数とか運動率とか正常な精子の割合とか調べると精子の状態がわかります。本当にただ精液を出して検査するだけなので簡単にできる検査になります。
この男性の精子数なんですが、WHOからも報告されていますが、時代とともにだんだん減ってきているんです。はっきりした理由はよくわかっていないんですが、減ってきていることは確かなんです。
いろいろな原因が調査されていますが、いまのところ有力な原因についていくつかお話します。
1番目は精巣の温度です。卵巣はお腹の中にあるのに、精巣はなぜからだの外側にあるのかというと、温度に弱いからなんです。体温と同じ温度だと精子をつくる機能が弱ってしまうので、胎児のときにお腹の中から体の外側の陰嚢という袋の中に移動してくるんですね。熱いと陰嚢は伸びてゆるゆるになりますけど、寒いところに行くと陰嚢はちぢこまってしまいますよね。そうやって体の外側において体温よりも3℃くらい低くなるように調整しているんです。
ですので、たとえばサウナが好きでよく行ってる人いるかもしれませんが、80-90度のサウナに一回15分で週に2,3回くらいはいってると精子の数が減ったというデータがあります。ですので不妊治療している間はサウナは一旦控えた方がよいかもしれません。あとは同じ理由で長風呂もやめたほうが良いかと思います。
あとは膝の上にパソコンのっけて長時間作業している人、いるかとおもいますが、これも陰嚢の温度があがったという報告があります。
他にもきつめのピッタリした下着をはいてるひといるかと思いますが、これも精巣が圧迫されて、温度も上がりやすいと言われています。
もうひとつが肥満ですね。太って皮下脂肪が厚くて陰嚢が脂肪に埋もれているような感じ、陰嚢の温度が上がりそうというのはイメージできるかとおもいます。
他にも喫煙とかストレスとかいろんな原因が言われていますけども、今回はまずは精巣の温度を低く保つことが大事ですよということを覚えていただければと思います。