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性器のブツブツ、陰部のできもの、ただれていたら梅毒?

最近梅毒が増えてきているので梅毒についての話題についてお話したいと思います。

梅毒といえばみなさん性病とすぐ思い浮かぶとおもいます。その通りで代表的な性感染症のなかのひとつです。ほかにもクラミジア・淋菌、ヘルペス、尖圭コンジローマ・・・というのはよくある性感染症ですね。

梅毒にはどんな症状があるかというと、一番多いのは皮膚症状です。初期のころは陰部に小さいしこりができたり太ももの付け根の鼠径部のリンパ節が腫れたりして、皮膚がただれて潰瘍みたいものができることもあります。痛みはあまりないことが多いです。

タイミング的に、セックスしたあとから陰部の皮膚がおかしくなったらたいていの人は性病なんじゃないかと思いますよね。ですので診断としては比較的簡単で疑ってかかれば梅毒の採血検査をすればすぐわかりますし、治療方法も単純でペニシリン系の抗生剤を飲めばほとんどが治ります。ただ感染したことに気づかなかったりしてそのまま放置していると皮膚症状は治療しなくても自然に消えたりしますので治ったと勘違いして、体の中でこっそり増殖して、進行するといろんな症状がでてきますので要注意なんです。

感染して3カ月くらいたつとバラ診という赤い発疹が手のひらとか足の裏とかいろんな場所、全身にひろがってきます。たぶんこの時点でおかしいとおもって病院に行くとは思いますが、そのままほっておくと皮膚だけじゃなくて内臓もダメージをうけてしまいます。たとえば心臓の血管が狭くなったり、動脈瘤ができたりと命にかかわります。他には神経梅毒といって脳全体がダメージをうけて記憶障害とか妄想とかがでてきます。ひどくなると全身の麻痺症状がでてきて歩けない、感覚がマヒする、おしっこ出せないという症状がでて、治療しなければ最終的には亡くなってしまいますので昔は死に至る病として恐れられていました。

現在は特効薬がありますのでちゃんと病院にいって治療すれば治ります。とくにステルイズというペニシリン系の注射剤が現在日本で使えるようになっていますが、一回注射しただけで1-2週間程度効果が持続して治癒できるという効果があります。

というわけでセックスしたあとに陰部の見た目(皮膚)が変だなと気づいたら梅毒をチェックしておくことをお勧めします。

https://www.azabujuban-clinic.jp/sexually-transmitted-diseases/

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/syphilis.html