尿管結石を予防する方法とは?なにが主な原因か?
現代病でもある尿路結石(尿管結石・腎結石)を予防するための方法についてお話したいとおもいます。
尿路結石を起こしやすいのはどんな人か
尿路結石は、男性の方が女性よりも圧倒的に多いです。これはおそらく食生活や生活習慣に関して男性のほうが無頓着だからというのが関係しているかもしれません。年齢としては30-60歳くらいが一番多いです。若いころは運動したり体をよく動かすので体がスリムな人が多いと思います。ただ歳を取ってくると運動しなくなって太っていきますよね。そういったことが関連していると思います。ただ、小さいころからスナック菓子とかカップラーメンなど加工食品ばかりをたべてると10代でも大きな尿路結石を作ってしまう子どももたまにいます。
尿路結石はなにでできるのか
尿路結石の成分は、約90%はシュウ酸カルシウム結石で、残りの約5%は尿酸結石です。結石は尿の中の濃度が濃くなると尿中に結晶化して石になるんです。シュウ酸カルシウム結石は、尿中のカルシウムとシュウ酸が結合して形成されます。尿酸結石は、尿酸が過剰になると形成されます。
尿路結石の1番の原因は、食生活にあります。特にファストフードの過剰摂取が問題なんですね。ファストフードは、動物性たんぱく質と塩分が多く含まれています。動物性たんぱく質は尿酸の生成を増加させますし、塩分をとりすぎると、実は尿中のカルシウム排泄量が増えて結石ができやすくなるんです。
食生活をどのように気を付ければよいのか
まず第一は飲水量を十分に確保することです。水分を十分に摂取することで、尿がうすくなりますので、結石が結晶化するのを防げます。特に暑い季節や運動後など、汗を多くかく時期や状況では、さらに多くの水分を摂取することが必要です。だいたいの目安は一日2L、できれば3Lですね。
つぎに、シュウ酸を多く含む食品の摂取を控えることも大切です。シュウ酸を多く含む食品としては、タケノコ、紅茶、コーヒー、チョコレート、ココア、ピーナッツ、アーモンドというのものがあります。食べても良いのですが食べ過ぎない方がよいです。
さらに、カルシウムの摂取には注意が必要です。カルシウムを制限したほうがよいのかと思いきや、実はカルシウムはしっかり摂取した方が良いんです。カルシウムは腸のなかでシュウ酸と結合し、その吸収を抑えるので、適切な量のカルシウムを摂取することで、シュウ酸の吸収自体を減らすことができます。だいたい一日1000mgくらいが目安になります。カルシウムを多く含む食品としては、牛乳・チーズや豆腐があります。ただし、過剰な脂肪摂取は尿路結石ができやすくなるので、脂肪分の少ない食品を選ぶことも重要です。
注意が必要なこととして、ビタミンCの過剰摂取も尿路結石のリスクを高める可能性があります。ビタミンCは体内でシュウ酸に変換されるため、過剰に摂取するとシュウ酸の排泄量が増え、結石ができやすくなる可能性があります。
よくビタミンCは疲労回復であったり抗酸化作用があるので定期的に点滴してる方はいるかとおもいます。ダメでは無いですが、何事もやりすぎには気を付けましょう。
というわけで尿路結石の予防には、水を1日2L以上のむ、シュウ酸を多く含む食品を減らす、塩分控えめ、動物性タンパク質をひかえる、適切なカルシウム摂取が大事です。
尿路結石は、食生活の改善によって予防することが可能です。
https://www.azabujuban-clinic.jp/hematuria/
https://www.mcube.jp/department/urology/urinary-tract-stones/