アフターピルとは
緊急避妊薬は、「避妊が失敗したとき」や「避妊できなかったとき」に使用される薬です。低用量ピルとは異なり、正確な方法でかつ「3日(72時間)以内」に摂取すると、避妊成功率が98%と言われています。摂取タイミングが早いほど成功率が高まり、1日(24時間)以内に摂取することが望ましいです。3日以上経過すると避妊の成功率が低下します。不安を感じる場合は、速やかにご相談ください。排卵周辺期における妊娠率は35%程度あります。
こんな時には、できるだけ早くご相談ください
性行為中に以下の状況が生じた場合、緊急避妊薬が有効です。実際には緊急避妊薬を使用する理由の3割程度がコンドームの破損によるものです。
- コンドームが途中で外れた
- コンドームが破れた
- 途中からコンドームを使用した
- 膣外射精した
- 避妊に失敗した
- 避妊ができなかった
- 低用量ピルを飲み忘れた(2錠以上の飲み忘れ)
- レイプや性的暴行
性行為後3日以内、なるべく早く緊急避妊薬を服用することが効果的です。
当院で使用できるピルは高容量黄体ホルモンである「レボノルゲストレル」です。
通常のピルと比べると約18錠分の黄体ホルモンが、ノボノルゲストレルには含まれています(1.5mg)。ノボノルゲストレルは排卵を直接抑えたり、排卵を遅くしたりする作用があります。
アフターピルの副作用
アフターピルの副作用として吐き気(2-3%)が起こりやすいため、食後の服用が推奨されています。
妊婦は使用できません。
授乳中のかたは乳汁に薬が移行するため24時間は授乳を控えてください。
アフターピルの避妊効果
できるだけ早い服用で高い効果
性行為後すぐにモーニングアフターピルを服用すると、高い避妊成功率が期待できます。一般的に「性行為をした時から3日以内」とされていますが、1日以内に服用すると、3日以内に服用した場合よりも成功率が高まります。(妊娠阻止率:性交後24時間以内で95%、48時間以内で85%、72時間以内で58%程度)
3日以上経過してもモーニングアフターピルを服用すれば、避妊効果は減少しますが、一定の効果が期待できます。4-5日後に服用した場合の妊娠阻止率は6割以下に低下します。お悩みの方は、当院までお気軽に受診してください。
注意点
実際に妊娠が回避できたかどうかの確認が必要になります。(予定月経の7日後までに消退出血があります)ご自身では妊娠を回避したと感じても異常妊娠をしている可能性がありますので不正出血が続く場合は婦人科の受診が必要です。
薬により排卵が遅延している可能性があるため、次回の月経までに性交した場合にはその結果妊娠するリスクが高まります。
費用
レボノルゲストレル |
9,000円(税込) |
---|